Star City Games Open Cincinati分析

http://www.starcitygames.com/events/150717_cincinnati.html

数字で見る破滅の刻初週

①Day 2 Breakdown

http://www.starcitygames.com/events/coverage/4105_day_2_metagame_breakdown.html

アグロ(マルドゥ・エネルギー・ゾンビ・赤系):36

ミッドレンジ(白青モニュメント・ティムール・エルドラージ・スピリット・トークン):36

低速(青系コントロール・現出・高揚・ランプ):38

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②Top 64

http://sales.starcitygames.com//deckdatabase/deckshow.php?&t%5BC1%5D=1&start_date=07/14/2017&end_date=07/16/2017&start=1&finish=64&event_ID=19&city=Cincinnati&limit=100

アグロ:21

ミッドレンジ:23

低速:20

人気アーキタイプベスト5

白青モニュメント:10

マルドゥ機体:8

ティムールミッドレンジ:5

青赤コントロール:4

緑赤ランプ:4

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③破滅の刻採用カードトップ10

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環境分析

 「環境初期はメタを想定できないためコントロールは成立し辛い」と良く言われます。ところが今大会は高速・中速・低速がDay2突破、Top64のどちらともほぼ1:1:1で分かれる結果となりました。

 アグロ全般、白青モニュメントはほぼほぼ前環境と同じレシピだったのに対し、低速デッキの青系コントロール・現出は新カードを多数採用しています。

 この傾向は新カード採用数ベスト10にも表れています。除去・対策カードが5枚ランクイン。カラデシュが大アグロ環境だったのを思えば対照的な結果でしょう。

展望予測

①墓地利用は難しい?

 これまでの墓地対策カードに比べ遥かに質の劣る《没収の曲杖》の採用数がトップ5にランクインしたのは驚きでした。設置、起動共に重いのでマルドゥ機体や黒緑蛇の《屑鉄場のたかり屋(KLD)》、ゾンビの《無情な死者(SOI)》相手には効きづらいですが、現出・高揚デッキの《機知の勇者(HOU)》、青系コントロールの《奔流の機械巨人(KLD)》はダメージを受けるのではないでしょうか?

 《屍肉あさりの地(HOU)》も僅かですが緑系ランプで採用されています。

②砂漠サイクルを活用せよ

 SCGはアイデアの宝庫だがデッキの練度が低いと揶揄されますが、それは今回土地部分に現れています。《夢盗人(HOU)》を積んだ黒緑蛇が《ハシェプのオアシス(HOU)》を採用せず、白青モニュメントで《シェフェトの砂丘(HOU)》を使ったレシピは少数派。

 MO Standard PTQでは赤単が大量に上位につけていますが、カード自体はゾンビの劣化も良いところ。それなのに勝てているのは《ラムナプの遺跡(HOU)》が大きいのではないでしょうか?ゾンビや白青モニュメントの《ウェストヴェイルの修道院(SOI)》と違い、砂漠サイクルはどれも直ぐに場やライフに一定の影響を及ぼします。

https://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/standard-ptq-2017-07-16

 これからは砂漠サイクルを活用できる単色・対抗2色のビートが出ると予想します。《サリアの副官(SOI)》や《永遠の見守り(SOI)》を有する速攻系の白ビートはムラの強さからメタから姿を消しましたが、《シェフェトの砂丘》と見事にマッチしているので復活しても不思議ではありません。