Ixalan Limited Set Review: Blue By Luis Scott-Vargas
《大気の精霊(XLN)》
リミテッド:3.5
リバイズドでのお目見え以来、大気の精霊はずっと強力だ。リミテッドで5マナ4/4飛行は正義、喜んでピックしよう。
《秘儀での順応》
リミテッド:0.5
こいつが機能するなんてほぼないだろ。使うためには部族シナジーカードを多く取らにゃならんし、それでもこれを引けないor部族カードが引けない時は紙束になる。滅多なことでは使えないカードは御免だね。
《取り消し》
リミテッド:1.5
取り消しは1.0~2.5を行き来するので、1.5点にしておいた。大抵の環境は3マナダブシンを抱えて1:1交換を待ち受けるもんじゃない。取りあえずはこの点数にして、環境が低速ならば評価を上げよう。
《航路の作成》
リミテッド:3.0
悪くて2ドロー1ディス、2マナカードとしてギリギリだ。上手くいけば2マナ2ドロー、嬉しいリミテカードになる。達成は容易なので、どんなデッキにも入る。ドローを本来必要としないアグロですら入るからな、アグロだからこそ強襲は確実なのだし。
《勇敢な妨害工作員》
リミテッド:3.0
これぞ良カード。最速キャストも、後半でも強力だ。2点クロックのルーターの時点で素晴らしいのに、マナに余裕があればブロック不可になるんだからデッキを選ばず入るぞ。
《巧射艦隊の操舵手》
リミテッド:1.0/3.0
サーチ先が2枚もあれば、勇んで採用する。1枚ならぐっと下がり、0枚ならデクノボウだ。総じてそれなりのカードってところか。強い装備品・機体はそこまでないが、良いものがとれたならこいつを奪取するよ。
《深根の水域》
リミテッド:1.0/2.0
ゴブリンスライドが帰ってきたぞ!しかも呪禁付きで!マーフォークが10枚も取れれば素敵なカードになるだろう。見向きもされないカードだから早めに取る必要はないが、適切に組めば地上をトークンで埋め尽くすのも可能だ。1/1に呪禁ってのも妙だが、ないよりはいいね。
《欲望の深み》
リミテッド:2.5
バウンスと一時加速がセットになって3マナなので、1枚目は先ず入るね。バウンスは本来的にディスアドなので沢山は要らないが、1,2枚はデッキに入るんじゃないかな。
《潜水》
リミテッド:1.0
パワーの上がらないバットリは駄目なもんだが、こいつも御多分にもれない。除去デッキや、3/3~4/4生物ミラーでサイドインできるが、それもどうなんだろうね。
《夢呼びのセイレーン》
リミテッド:4.0
海賊が居なくとも、こいつは脅威だ。3/3瞬速飛行がたった4マナだからな!地上を止められないため急襲ブロッカーには使いづらいが、エンドに出して殴れるから十分だ。海賊シナジーを達成できたなら、有能アタッカーからゲームの潮目を変える生物に変わる。夢みたいだな。
《幻惑の旋律》
リミテッド:4.0
生物を奪われるってのはいつの世も戦慄するが、その黄金律は古びていない。類似カードほどマナ効率は良くないが、マナコスト+2で奪えるんなら喜んで支払うよ。
《順風》
リミテッド:1.0/3.0
大抵のデッキでは役立たずだが、飛行生物が7枚以上、しかも小粒が取れていたらデッキの優秀な核になる。飛行沢山いる時点でデッキが強いってのは事実だが、どうせならもっと強くしちゃえよ?
《船団呑み》
リミテッド:1.5
7マナ6/6として評価しなきゃな。ライブラリーを半分もってく能力は、6/6サイズで殴ることとあんまり関係がない。働く場面もあるだろうが、大方デカブツフィニッシャー止まり。冴えないな。
《源流の歩哨》
リミテッド:1.5
マナカーブ埋めを保証してくれるが、それだけだ。4マナが足りない、マーフォークが欲しいならともかく、4マナカードは他にいくらでもある。
《秘滝の軍使》
リミテッド:1.0/2.0
適切なデッキならフィニッシャーになるが、大して必要に思えない。+1/+1でサイズが挙がっているなら回避がなくても構わないし、4マナ2/3は微妙なサイズだ。誰も見てない生放送を流している(stream)人を揶揄したTシャツのロゴ、「誰も見ないなら滝(stream)みたいなもんだ」を思い出した。ともかく、使うべきカードではないよ。
《狡猾な漂流者、ジェイス》
リミテッド:3.5
このジェイスのパワー(あの細腕じゃないぞ)の多くは-2にある。トークン生成に加え生き残れば手札を回転させ、奥義に辿り着けば更なるトークンを生み出す。有利な盤面ほど輝くカードだが、押されていても3マナでこの働きは悪くない。他のPWほどゲームをぶち壊す力はないが、盤面を構築しつつ速やかに奥義に辿り着くカードは、序盤ピックに足るカードだ。
《波を司る者、コパラ》
リミテッド:1.5
マーフォークへの除去を打ちづらくしたところで、リミテッドでは波は起こせない。3マナ2/2にも魅力はない。マーフォークモリモリデッキには積めるが、デッキの核にもならんから早めに取るものではない。除去を非マーフォークに当てたり、2マナ余分に払われて終わりだからな。
《見張りによる消散》
リミテッド:2.5
海賊デッキ(6枚以上)なら絶対に採用するし、それより少なくとも入りうる。《巻き込み(EMN)》を使ったこともあるから、そのマナが減るなんて素敵だな。
《航海士の喪失》
リミテッド:0.0
名前通り。ライブラリーアウトなんて組めそうにないし、毎ターン殴る必要もあるとは…。ライブラリーアウトは可能な限り防御に徹する必要があるのに、アタックの危険を冒す必要があるのは頂けない。流していこう。
《風と共に》
リミテッド:1.5
こういうカードに乗っていくのはどうもな。4/4恐竜あたりにつければゲームエンド生物は出来るが、相手に除去がないのを祈るよりは堅実にゲームを進めたい。青アグロなのに飛行が足りなけりゃ、こいつの出番かもな。
《選択》
リミテッド:3.0
この点数はちょっと特殊だ。1マナでデッキを安定させるから絶対使うカードではあるが、優良除去やマナカーブを埋めるカードには劣後する。あって嬉しいカードだから、2~3枚使うよ。
《溢れ出る洞察》
リミテッド:1.0/2.5
大抵のデッキではアンプレイアブル。7マナ使って盤面に影響がないんじゃ仕方ない。コントロールならフィニッシュカードになりえるが、それでもターンが帰ってくるのを願う必要があるから安定はしない。こいつで勝つのは楽しそうだが、7マナ6/6より弱いかもな。
《危険な航海》
リミテッド:2.5
本来戻したいデカブツ相手に使いたくないのは残念だが、軽いし小粒相手にはおまけがついてくる。自生物を戻せないのは見過ごせない欠点だ、バウンスとしての柔軟さは失われてるぞ。
《海賊の獲物》
リミテッド:2.0
ドローと一時マナ加速の取り合わせは大好きなんだが、重いドローなので敬遠するデッキはあるだろうな。複数あって嬉しい類のカードではないので、上限は2~4枚かな。見極めて行こう。
《裕福な海賊》
リミテッド:2.5
ランプにうってつけの1枚。マナカーブのトップに据えるには心許ないが、7マナ出して良いアクションを取りつつ、信頼できるブロッカーを用意できるのは悪くない。
《川潜み》
リミテッド:1.0/3.0
マーフォーク以外では使うなよ…と言っても使う人は居るだろうが。マーフォークアグロなら活躍が期待できる。毎ターン2点を確実に持っていく。
《川の叱責》
リミテッド:3.5
相手の盤面を全バウンスなんてぶっ飛んでるな、6マナの価値がある。これを取れたら、アグロに寄せて行こう、こいつはそれに応えてくれる。
《座礁》
リミテッド:3.0
使って嬉しいカードだ。1:1交換を取り、インスタントで対処できる。コンバットや相手のゲーム展開を阻害しにいけるので、デッキから抜けることはないね。
《財力ある船乗り》
リミテッド:2.0
青系ランプの加速カードが好きなんだが、こいつはコントロールにぴったりの1枚だ。一時マナ加速と良質なブロッカーが僅か3マナで手に入る。アグロ向きではないので、ミッドレンジ・コントロールに迎えよう。
《見習い形成師》
リミテッド:2.0
2マナ2/1は標準にちょい足りないくらいなので、マーフォークに頼り過ぎる必要はない。マーフォークデッキでこそ使いたいカードだが、数が取れていなくとも2マナが必要なら普通に使うカードだ。
《難破船あさり(XLN)》
リミテッド:1.5
ETBでルーター出来るので後半にも使えるが、喜んで取る部類ではない。《見習い形成師》の劣化みたいなカードだが、海賊デッキってマーフォークほど部族拘束強くないよな。漁るってイメージじゃない。
《岸の守り手》
リミテッド:1.0/2.0
デッキに関わらず強カードにはなりえないが、コントロールでなら使ってやろう。0/3が欲しいデッキならプレイヤーの守り手になってくれるが、本音はトレジャークルーズ打ちたいんだろ?分かったよ、守り手コントロールが実現可能かは気になるところだな。ここには宝箱がうようよ浮いているようだし…。
《セイレーンの見張り番》
リミテッド:3.0
3マナ1/2飛行1ドローか、2/3飛行占術1か。どっちでも申し分なし。歌がなくともこっちから寄って行っちゃうよ。
《セイレーンの嵐鎮め》
リミテッド:2.5
イケてるじゃん。1マナ1/1飛行は物足りないが、後半自軍を除去から守れるとなれば採用に足る。喜び勇んで取った割にサイドアウトするゲームもあるだろうが、メインから入る生物だよ(特に強襲デッキではね)。
《セイレーンの策略》
リミテッド:1.0/2.5
海賊、しかもETB持ちが多ければ雀躍して使おう。でなければ除去デッキ相手の、ぱっとしないサイド要員だ。
《呪文貫き》
リミテッド:0.5
構築環境を揺るがす採録だが、リミテッドでは使えない。高マナスペルを有するコントロールや、除去でテンポを取ってこようとする高速デッキ相手にサイドインする程度だ。
《呪文詐欺》
リミテッド:1.5
重量カードを消せたなら詐欺くさいことになる。いや待て、5マナは構えるにしては重すぎるし、相手が高マナスペルを打つ保証もないだろ?一応コントロールデッキであれば、相手のアクションがなかった際にインスタントで動けるから使いようがあるかもな。
《風雲艦隊の空中要員》
リミテッド:3.0
強襲カードであり、強襲達成要員でもある。どっちでも強い。達成させられるアグロでぜひ使いたいものだ、2マナ2/3飛行は素晴らしい。
《風雲艦隊のスパイ》
リミテッド:3.0
これも同じく。生物が10体もあれば使えるし、アグロである必要もない。1ドローがどれだけ強いかなんて、簡単にわかるだろ?
《嵐を変容する者》
リミテッド:2.0
面白いヤツが来たな。4マナ3/2アンブロは素晴らしいが、自生物(自身も可)を戻さなければならないデメリット付きだ。しかもETB持ちを再利用できるとなればメリットにもなるので、アドとアタッカーがセットになったと言える。悪くないが、生物の少ないデッキやマナカーブが高いデッキでは使えない。軽量デッキやシナジーのあるデッキなら大活躍するだろうから、最も評価が難しいコモンだろうな。デッキで強さが大きく変わるので、使いどころを見極めよう。
《大嵐呼び》
リミテッド:3.0
アグロならフィニッシャーになるし、5~6T目に出してダメージを通すのも悪くない。ボムとまでは言わないが、アグロのまさに決め手になる1枚だ。
《水罠織り》
リミテッド:3.0
デッキを選ばず使える。ダメージを通すのも、盤面を押し止めるのも可だ。おまけにマーフォークなので、部族の恩恵を受けることすらある。
《風を跨ぐ者》
リミテッド:2.0
このサイズと能力のセットは見かけ倒しなので、低評価で始めよう。5マナともなれば瞬速でシャクるのも難しいし、この環境はパワフルな生物が一杯だからどうもな。
コモン5選
5.《裕福な海賊》
4.《選択》
3.《座礁》
2.《水罠織り》
1.《セイレーンの見張り番》
《見習い形成師》の評価には異論があろうが(低評価過ぎたかな?)、上位数枚は揺るがない。デッキを選ばずアドやシナジーを生み出すカードばかりだ。青のコモンはアグロにもコントロールにも使える柔軟さが特徴だね。