Ixalan Limited Set Review: Black By Luis Scott-Vargas
《選定された助祭》
リミテッド:2.0
吸血鬼アグロのマナカーブの頂点に据えるには良いカードだ、とりわけ1/1絆魂トークンと相性がいい。生物を一時強化して相打ちするのはうまいし、最悪5/3のアタッカーになる。
《血潮隊の司教》
リミテッド:1.5/3.0
吸血鬼が足りなければ役立たず。プレイアブルとは言えるが、どうせ使うなら擦り傷より大出血させてやりたい。吸血鬼マシマシデッキならフィニッシャーに早変わりだ。4点以上ライフルーズさせるのも可能なので、トークンを用意してこいつを迎えよう。
《立ち枯れの守り手》
リミテッド:1.0
これまた使う気の起きない1マナ1/1飛行だ。強襲デッキならプレイアブルだが、それ以外ならゲームへの影響力が小さく、起動も効果に対して重すぎる。
《血に狂った聖騎士》
リミテッド:3.0
相打ち後に出せば2マナ3/3、達成も容易だ。もっと工夫して血を流す場面に合わせてやれば、とんでもないサイズになるぞ。
《骨塚協議》
リミテッド:3.0
嘘かゾンビ化は良さそうだ。7マナと墓地に生物5体が必要だが、打てる頃にはそれぐらい落ちてるもんだろ。唱えてやれば2体の強生物か、3体のそこそこカードが舞い戻る(墓地のカードが全部雑魚はないよな?)。7マナも納得のコントロール向けカードで、ゲームを決めることもあるだろう。5体未満でも使えるが、効果は大きく減退する。
《依頼殺人》
リミテッド:3.5
確定除去は本当は4マナが良いんだが、宝箱2つで手を打とう。どのデッキでも使うがとりわけランプに向いている。取れたらランプへの道筋をつけておけ。
《高くつく略奪》
リミテッド:1.0
2ドローは好きだが、コストが高くつき過ぎじゃない?宝箱や吸血鬼トークンなら良いが、使う機会は少ないな。オーラで除去する相手へのサイドインは頭においておけ。
《闇の滋養》
リミテッド:3.0
アンコになったのは驚いたが、依然デッキから抜けることのない良除去だ。亜種カードと違いインスタントなのは素晴らしく、恐竜以外の大抵の生物は落とせるぞ。
《巧射艦隊の拷問者》
リミテッド:2.0
強襲を達成出来たらマナ効率の良い脅威になる。ミッドレンジならギリだが、コントロールでは使えない。強襲がなけりゃ酷いカードだからな。
《巧射艦隊の追跡者》
リミテッド:3.5
僅か2マナで、こいつは探検行を延々続ける。場に残れば消耗戦をぶっ壊すので、高速ゲームを除いてマスト除去生物となる。1マナとは思えないカードなので、引いたら即叩き付けるよ。
《不死の古き者》
リミテッド:3.0
適正マナから一つ重いが、墓地から戻るんだから悪くない。吸血鬼デッキなら完璧なフィニッシャー。トークン生成を思えば並べるのは難しくない。吸血鬼デッキでなくともフィニッシャーが足りなければ採用するが、大分色褪せてしまうな。
《自暴自棄の漂流者》
リミテッド:2.0
防御的な生物だが、宝箱を見ると走り出す。大抵の青黒デッキに入るカードだ。早めに取るカードではないが、使う機会はあるだろう。ドラフト終盤、宝箱があったり2マナが足りなかったりすればカードの価値は高まる。
《凶兆艦隊の貯め込み屋》
リミテッド:2.0
2/1が欲しいデッキは高マナが少ないもんだが、宝箱はどんなデッキでも欲しいし6マナ圏があれば強さは弥増す。序盤に場を支えるカードとして堅実であり、よほど終盤でなければ強いままだ。
《凶兆艦隊の侵入者》
リミテッド:2.5
探検カードと聞けばどいつも好きなんだが、これに限っては受けに回れないのでデッキを選んでしまう。といっても強いし大抵入るが、コントロールでアタックに寄った生物に4マナ払う余裕はないぞ。
《凶兆艦隊の荒廃者》
リミテッド:3.5
彼我のライフを荒廃させる生物だが、押してる時はとんでもないな。威迫接死なのでそれなりの生物を2体失わせるし、バットリで支援も可だ。早めに取れたらアグロをドラフトしていくが、コントロール以外どんなデッキにでも入るぞ。
《強迫》
リミテッド:0.5
《呪文貫き(XLN)》に同じく、構築への影響はさておきリミテではサイド専用カードだ。メインに積むリスクは余りに大きいが、スペル多めデッキ相手には効果的だ。
《深海艦隊の船長》
リミテッド:3.5
2マナ2/1威迫に加え、海賊が居ればゲームは一方的なものになる。早めに取るべきカードだし、後々取れてもシナジーを狙うのは容易だ。単体で強いので、海賊が1,2体で使っても問題ないよ。
《深海艦隊の殺し屋》
リミテッド:2.0
これが環境にあるだけでブラフアタックが通りやすくなるな。3/3に突っ込んでくる1/1とか怪しすぎるだろ?強襲も警戒させられるので、手札どころかそもそもデッキになくともチャンプアタックを可能にさえする。とはいえアグロ限定の話だし、賢い相手にブラフは通じないだろう。それに、これを一旦見せたら抜くのも手だ。相手は警戒せざるを得ないがな。
《不気味な船長の召集》
リミテッド:1.0/3.0
連絡(4ドロー)…は言い過ぎかな?1枚だけではアンプレイアブルだが、2体以上となればぐっと強くなる。種族がばらけることはそうないだろうが、種族のるつぼデッキともなれば撃たれた相手はげんなりする。3マナ3ドローは素晴らしく、4枚回収したともなれば、勝ったも同然だ。
《無情な略奪》
リミテッド:2.5
《精神腐敗(KLD)》のファンなんだが、それに宝箱がついてるともなれば上出来だ。生物が少なくとも使え、ミッドレンジなら使いこなせる。アグロはハンデスを求めていないので、無条件で入るカードとまでは言えない。
《帆凧の掠め盗り》
リミテッド:3.0
脅迫に1/2飛行がつくなんてとんでもないな。除去で戻るので厳密にはハンデスと呼べないとはいえ。余裕でメイン、特に海賊/強襲デッキで活躍するが、抜く対象が少ない相手にはアウトしても良い。
《隠れ潜むチュパカブラ》
リミテッド:2.0
フレーバー:5.0
遂にチュパカブラが来た!MTG界にこんな都市伝説カードがあるなんて最高だ。カードとしても悪くなく、探検生物が3枚もあればデッキに入れる。5枚以上あればバケモノになる、とはいえ1体でも相手生物を吸えばもう満足だが。
《溺死者の行進》
リミテッド:2.5
ほんと優美なカードだ。適切なデッキではクソ強く、最悪の場合でも全くのゴミにはならない。海賊が4体以上居たら積むし、ボム生物があれば単なる死者再生として使っても悪くない。
《吸血鬼の印》
リミテッド:1.5
回避持ちや呪禁につければゲームを引き寄せるが、オーラ特有の弱さを補えるほどではない(除去で1:2交換を取られたり、つける対象が居なかったり)。つけるべき生物が居たり、除去の少ない相手へのサイドとして使えるが、同様に除去やバウンスを駆使する相手には抜こう。
《女王の工作員》
リミテッド:2.0
是非ともカウンターが載って欲しい探検生物だな、6マナに届いていたらもう土地は要らないから。好きな高マナカードだが、恐竜のサイズには見劣りする。それと、パンプスペルを積む理由にもなるので、吸血鬼デッキにはぜひ絆魂生物が欲しいところだ。
《女王湾の兵士》
リミテッド:1.5
2マナ吸血鬼が欲しければ、こいつを徴兵しよう。積むのを躊躇われるカードではあるが、マナカーブが歪になるなら使うべきだ。
《略奪者の痕跡》
リミテッド:1.5
相手からすれば厄介に見えるだろうが、使うには下準備がかかる。毎ターンアタックできる状況と、盤面に全く影響のないカードへの4マナが必要がある。これで勝てるゲームもあろうが、殆ど何もしないゲームは間間あるだろう。総じて、低マナで固めた強襲デッキに据えるべきカードだが、余り期待はしない。
《富の享楽》
リミテッド:0.5
これで勝つにはとんでもない労力が要るし、生物死亡のたびに宝箱を得る程度で5マナの価値はない。これで勝つのは楽しそうではあるが、特殊勝利だからであって使うのはお勧めしない。
《遺跡の略奪者(XLN)》
リミテッド:3.5
素晴らしいマナ効率だ。2マナ生物を出して、次ターンにこれを出せばもうアドだ。生物さえあればどんなデッキにも入る。強襲は強制誘発なのは覚えておこう。アグロに最適だがカードが強いので他のデッキからもお呼びがかかるぞ。
《無情な無頼漢》
リミテッド:2.5
及第点のサイズに加え、使うに足る起動能力がついている。トークンや宝箱デッキで強いカードではあるが、交換比率は良くないので拘る意味がないように思える。起動はインスタントタイミングなので、チャンプして生贄にすればアドを取れるぞ。
《聖域探究者》
リミテッド:4.0
地獄のりから速攻がなくなった代わりにサイズが上がり、ドレインになった。良いね。専用デッキが必要だが、吸血鬼トークンが豊富なので無理ではない。単体で使えるので、周りに吸血鬼が居ないからって流れて来ると勘違いすんなよ。
《探求者の従者》
リミテッド:3.5
低マナ探検は素晴らしい、これもその1枚だ。2/3占術1か、1/21ドローか。2マナでこの働きが出来るから、抜くなんてありえない。
《這い回る心止虫》
リミテッド:1.5
強襲要員やデカブツ対策になるとはいえ、小・中型生物には形無しだ。恐竜相手のサイドか、強襲カードくらいか(賢い相手はブロックしてマナを使わせてくるだろうが)。
《卑怯な行為》
リミテッド:3.0
ぜひ使いたい。コンバットの道筋を立て、タフ1を落とせばニコイチを取れる。2枚までなら即メインに入れ、必要に応じてサイドアウトしよう。
《流血の空渡り》
リミテッド:3.0
2/2飛行にドレインがつく効率の良さを思えば、サイドに行くなんてそうそうないな。コントロールならアグロカードは欲しくないかもしれないが、それ以外なら問題ない。
《蔓延する腐敗》
リミテッド:0.5
ハンドどころかサイドでも腐敗しそうだ。レアの変身土地相手にサイドするかもしれないが、それ以外ならパスだ。
《剣呑な交渉》
リミテッド:1.0
アグロであっても弱い場面が多すぎる。相手からすれば雑魚や土地を渡して、不味いカードだけライフを払えばいい。殴るデッキでなければ、もっとひどくなる。
《弱者成敗》
リミテッド:3.0
先ず腐らず、インスタント。3マナでこれだから最高だな。条件除去なので複数腐るリスクはあるが、それを除けば文句なし。
《敵意ある征服者》
リミテッド:1.0
2/2が要るだけで止まるなんて、名前負けも良い処だ。リミテより構築向けカードだが、超絶アグロ吸血鬼でならピックするかもしれない。
《ヴラスカの侮辱》
リミテッド:4.0
生物どころか何でも飛ばせる除去が4マナ。おまけに2点ゲイン。乗った。
《板歩きの刑》
リミテッド:4.0
オールマーフォークデッキに当たる災難を除けば、優良除去だ。ほぼ確定除去なので、序盤に拾えよ。
《指名手配の獄道者》
リミテッド:3.5
裏目の危険性はあるにせよ、概ね素晴らしいカードだ。後半になればデメリットは減るし、序盤のパワーは無視できない。《稲妻の一撃(XLN)》沢山のデッキでなければ、指名手配したいカードだ。
コモン5選
5. 《凶兆艦隊の侵入者》
4. 《卑怯な行為》
3. 《流血の空渡り》
2. 《弱者成敗》
1. 《依頼殺人》
粒揃いだ。黒には優良除去に、小技バットリ、アグロ生物がある。幅広いから、黒はどんな速度のデッキも組めそうだな。