Guilds of Ravnica Limited Set Review: Golgari By Luis Scott-Vargas
《暗殺者の戦利品/Assassin's Trophy》
リミテッド:4.0
2マナで何でも割れるのでアンコ以下の除去とは比較にならない。撃つ頃には土地を与えるのも大したデメリットにならない。落とすなら重い(デカい)ヤツにしたいので、2マナなのは嬉しい。土地立ててバットリとして使ったり、2アクションしたりできる。序盤の土地加速には意味があるので、5T以内には打ちたくない。とはいえ止むを得ない戦況なら、勿論打つよ。
《納骨堂のトロール/Charnel Troll》
リミテッド:3.5
墓地を喰い尽くすリスクや、他の宿根を弱体化させるデメリはある。その代わりドデカボディが手に入る。6T目に2アクション取れる6マナ扱いしようか、序盤には先ず出せないから。制約はあるが、素晴らしい能力だ。猶予は短いので、ターンを経るデメリは大きくない。マナレシオも凄まじい。
CharnelFireTroll(ChannelFireBall)ジョークも考えたが、疲れちゃった。兎も角良いカードだ。
《往時軍の強兵/Erstwhile Trooper》
リミテッド:3.0
大抵のゴルガリで使えるな。16体以上生物が欲しいところだが、用意出来たら容易ならぬ生物となる。例えばボロス相手に3Tに出たとしよう。バットリがなければアタック出来ないし、あったとしても2:2交換だ。宿根稼ぎに使えトランプルもあるので、ゲームをシメにいく手段として良さそうだ。
《光胞子のシャーマン/Glowspore Shaman》
リミテッド:3.0
機能が複数ある2マナ圏で、宿根の相棒として有数の性能だ。3/1に3枚削りがついているので、墓地に1~2体送るのは容易い。《よろめく根茎/Rhizome Lurcher》を4T目に4/4として出す仕込みにピッタリだ。ドローを飛ばすものの、3枚目の土地に辿り着く手段にもなる。盛り沢山なので、どんなゴルガリデッキでもお呼びがかかる。宿根が薄くとも、スクリュー回避する2マナ3/1となれば取って損はない。
《ゴルガリの拾売人/Golgari Findbroker》
リミテッド:4.0
高評価。観てきた通りゴルガリは諜報や《光胞子のシャーマン/Glowspore Shaman》でデッキ削りが得意なので、これは単なる1ドローじゃない。レシオも上等なので、アドもテンポも取れる。唱えにくかろうと、この評価は変わらない。
《千の目、アイゾーニ/Izoni, Thousand-Eyed》
リミテッド:4.5
十分なシナジーあってこその4.5点だが、宿根が薄くとも4.0。虫が2体でも合計レシオは十分で強力な生贄能力を備える。3体以上ともなればフィニッシャーになるし、6T目まで生き残るのは然して難しくない。トークンでチャンプしつつ手札とライフを得れば更にゲームは長引き、ゴルガリのアド戦略と合致する。このカードに目がないよ、今セット最高の1枚に数えられるな。
《腐れ巨人/Molderhulk》
リミテッド:1.5
一方使いたくない宿根。《包囲ワーム/Siege Wurm》より軽い状況なんて滅多になく、ETBはほぼ無価値。墓地が溢れる頃ともなれば土地は沢山並ぶし、その時でも回収する土地があるかは怪しい。宿根特化デッキならトップのカードに採用できるかもしれないが、5~6T目に唱えられるか甚だ疑問だ。その辺りで出せるなら使いようがあるんだがね。
《オクランの暗殺者/Ochran Assassin》
リミテッド:3.5
ゴルガリはパンプの欲しい色じゃないが、こいつは例外。+3/+3修正を与えられれば最大4体を落とせる。そこまでいかずとも、2~3体落とすのは現実的だ。単除去としても換算でき、除去できないのはタップ状態の飛行ぐらいか(地上はブロックし、アンタップの飛行はブロックさせる)。残りの自軍を通す役割もあるので、それらがセットになって3マナというのは大盤振る舞いだ。
《よろめく根茎/Rhizome Lurcher》
リミテッド:3.0
宿根やる甲斐のあるコモン。2体落ちればレシオ以上となり、それを越えればゲームを制する。宿根はやり辛いとしても使うに足るカードなので、ゴルガリの花形(萎びてるが)コモンだ。
《群集のギルド魔道士/Swarm Guildmage》
リミテッド:3.5
タップが本当に痛い。3/2威迫として殴れたのに。とはいえ、劣勢優勢どちらでも使え、膠着を打開する。大した2マナだ。
《地底街の反乱/Undercity Uprising》
リミテッド:2.5
小粒(《泥棒ネズミ/Burglar Rat》《気前のいい野良猫/Generous Stray》)が多ければ、価値は上がる。接死付与して殴りにかかれるし、トランプルとはプチコンボになるぞ。
《地底王国のリッチ/Underrealm Lich》
リミテッド:4.0
除去耐性が高く、生き続ける限りドローを高める。宿根を供給しつつライフが危険域でなければアタッカー/ブロッカーとして活躍する。ドロー操作と除去耐性がセットになった優秀なカードなので、先ず流さない。
《ゴルガリの女王、ヴラスカ/Vraska, Golgari Queen》
リミテッド:4.0
強いよ。小中サイズをシバきつつ、余剰パーマネントをドローに変える。即+2を使えば忠誠値も高いので、弱点と言えばデカ物から身を護れないことか。だからボムとは差が開いた。4マナ飛行や《包囲ワーム/Siege Wurm》から守る手段がないと弱いからな。奥義はこれまでのヴラスカと同じなのでゲームでも使うし、ストーリー部分も楽しみだ。
《冷酷なゴルゴン/Pitiless Gorgon》
リミテッド:3.0
唱えやすいゴルガリなら名ブロッカーとなり、ディミーア/セレズニアでも使える。殴って相打ちさせることも出来、《確実な一撃/Sure Strike》を除く他バットリの心配もない。ゴルガリにぴったりのカードなので、早めに拾っておこう。
《採取+最終/Find+Finality》
リミテッド:4.0
途轍もない分割カードだ。後半になれば2体回収(ゴルガリなら簡単だ)になり、必要とあらば強力な全除去にもなる。+2/+2されれば-4/-4修正を生き延び、周りは全滅必至。どちらも長期戦向きとはいえ、セットになったこいつは強力だ。
《席次+石像/Status+Statue》
リミテッド:4.0
軽バットリと除去の組み合わせと言えば《完全+間隙/Integrity+Intervention》と同じだな。軽いコストでコンバットを制したり2~3体ブロックを潰しつつ、無条件除去にもなる。
最重要コモン
《よろめく根茎/Rhizome Lurcher》
ゴルガリのゲームプランを体現する1枚。労に足る能力だし、シナジーが薄くても強い。宿根は使い勝手が良いものには見えないが、それは彼の責ではない。