War of the Spark Limited Set Review: Red By Luis Scott-Vargas

www.channelfireball.com

 レビュー後半が遅れてごめんね…ミシックチャンピオンシップとリリースが週末でカチ合ったせいで、ミシックに向けた調整と併行は無理だった。こんなのは今までなかったと思うんだが、これからも起きるならやり方を考えるよ。いずれにせよ、レビューに進もうか!

 

f:id:takewithwater:20190422120140p:plain

 3.0点

 最大限活用するには工夫が要るが、赤黒生贄や赤アグロでなら優秀なアタッカー。相手のマナが空いてる時に全ツッパは危険だが、大抵は生贄にくべずとも打点を稼いでいく。あン基地モンと毒づきたくなるほど強いかもしれないが、そんな綽名に値するヤツさ。

 

f:id:takewithwater:20190422120151p:plain

1.5点

 扱いの難しいカードだな…カードパワー自体は高くないが適切なデッキでは有能なので採用に足る。低タフネスを落とせるとは言え対象は多くなく(動員は落としてもマズいしね)、ブロッカー排除は大したことないしキャントリやスペルであることも同じだ。使うならスペル偏重デッキだが、アグロでも必要ならば入るかも。評価はデッキの空きで変動するが、キャントリがついてる分そこまで引け目を感じなくていいよ。

 

f:id:takewithwater:20190422120159p:plain

 1.5/3.0点

 パワー4マシマシデッキなら超強い。撃つ対象は多くないかもしれないが、いざハマった時は相手をぶちのめす。1マナで相手の除去を相手の生物にぶつけるのはクソなので、手札で腐る可能性を踏まえても十分。相手に依存するカードなので、対象が少ないと見れば躊躇わずアウトしよう。

 

f:id:takewithwater:20190422120207p:plain

 2.0点

 PWの始末手段としては優れているが、6マナは流石に重いなあ。その重さのせいで生贄シナジーに組むこむことも難しいので、使うならアグロのマナカーブの頂点か。

 

f:id:takewithwater:20190422120217p:plain

 2.5点

 非生物を7~8枚積むのは容易なので、そうなればデッキに積んでいい。10枚を超えれば大働きが出来るし、そもそも環境の2マナ圏は層が薄いしな。

 

f:id:takewithwater:20190422120226p:plain

 1.5点

 いつもと同じく5マナ以上は選択肢が広いので、こいつは腐りがち。高マナが足りてないなら候補になるが、優先度は低いよ。

 

f:id:takewithwater:20190422120238p:plain

 4.0点

 攻めてる時はぶっ壊れ、劣勢でも状況をひっくり返す力はある。大概は出した返しに数点のアタックを受ける。いざ土地が起きれば守りを講じ始め、優秀なドローエンジンとして場に残る。このカードは土地もプレイできるので、先ず起動することを覚えておこう。常在能力も強力で、相手のアタックを咎めつつPWにもダメージを飛ばせる。イカしたカードなので、パックからお目見えしたときは即取ろう。

 

f:id:takewithwater:20190422120250p:plain

 2.5点

 1枚目は強力だが、複数引くと対象に困ることになるかも。この環境は小粒で回るものとは思えないので、相手の構成によってはアウトも考慮しよう。

 

f:id:takewithwater:20190422120300p:plain

 3.5点

 2点と3点では天壌懸隔の差なので、超優秀な除去。効率よく多くの生物を除去れる。

 

f:id:takewithwater:20190422120313p:plain

 1.5/3.5点

 スペルが7枚以上辺りから強さが上がり始め、13ともなれば火炎舌のカヴ―と化す。取れたら専用デッキを組みだすに値するので、早めにピックすべきかもな。

 

f:id:takewithwater:20190422120321p:plain

 0.0点

 あらゆる環境で使うに値せず。

 

f:id:takewithwater:20190422120334p:plain

 1.0/3.0点

 動員のお陰で赤黒/赤青どちらでも生贄デッキは組める。PWも餌に出来るので、忠誠度1の置物を捧げるのは割に合う。環境の除去が強いせいでちょいと評価低めなので、全ツッパ生贄は控えようね。

 

f:id:takewithwater:20190422120453p:plain

2.0点

  パンプスペルや《密かな任務》などと合わせればクソゲーになるので、強さが跳ね上がることもあろう。パンプや1マナスペルがないなら凡生物だが、アグロデッキなら使い道を見つけられるだろ。

 

f:id:takewithwater:20190422120500p:plain

 2.5点

 悪くはないが、《騎兵呼集/Call the Cavalry》以上にするには工夫が要る。使い道としては《心火(WAR)》のような生贄スペル、動員、あるいはその両方か。

 

f:id:takewithwater:20190422120508p:plain

 1.0/3.5点

 専用デッキが約束されたカードなので、実質青赤多色カードだろう。インスタントソーサリーが良い塩梅のデッキなら働くし、《呪文喰いの奇魔》といったカードを3回誘発させる。そうなれば上等なので、スペルデッキを組む尤もな理由になる。

 

f:id:takewithwater:20190422120516p:plain

 1.0点

 環境に2マナが少ないったって、こいつを使う理由にはならん。こんなのが居るから2マナが薄いって言われるんだ。

 

f:id:takewithwater:20190422120523p:plain

 1.5点

 せいぜいが《怒り狂うクロンチ》のお供か、パワー4シナジーの達成か。タフ1のせいでコンバットで先ず生き残れないが、後には何がしか残る。

 

f:id:takewithwater:20190422120531p:plain

 2.0点

 思いのほか使うことが多かった。生贄とも動員ともシナジーするので、黒赤や青赤でなら大概使う(白赤や緑赤では下がるが、それでもプレイアブルな場合もある)。

 

f:id:takewithwater:20190422120539p:plain

 2.0/3.0点

 トークン生成が3~4枚取れてるなら優秀な除去(フィニッシャー)になる。大体のデッキに入るし、喉から手が出るほど欲しがるデッキもある。動員とか、ティボルトとか、《ティボルトの憤怒鬼》のデッキとかな。

 

f:id:takewithwater:20190422120546p:plain

 2.5点

 本当このセットのコモンはツエーな。トップコモンってワケではないが、《苦しめる声/Tormenting Voice》に動員が付いたおかげでカードパワーは跳ね上がる。色が合えば先ず入るし、特にスペルや生贄を気にするデッキなら猶更だ(赤ってそんな色に思えるよ)

 

f:id:takewithwater:20190422120553p:plain

 4.0点

 永遠神最弱でもこれよ。巨大なレシオでトランプルぶちカマしつつお仲間を走らせる。キルターンを大幅に短くするので、王でさえ彼に前にはひれ伏そう。注意としては能力で出した生物はエンドまで手札に戻らないので、マナが潤沢かつ速攻アタックが要らない状況なら普通に唱えような。

 

f:id:takewithwater:20190422120602p:plain

 2.0点

 代替可能なカードではあるが、パワーはあるのでフィニッシャーでお悩みなら使っても構わない。6マナコモンはサイクルなので、1~2枚使う枠としては優先度が低い。

 

f:id:takewithwater:20190422120609p:plain

 3.5点

 やばし。ショック2回飛ばしつつ常在も強力(コンバットでの打点が増えるからな)なので、5マナとして上々。色タッチしても強いが、最高なのは赤が濃いデッキだ。《チャンドラの螺旋炎(WAR)》とのコンボも凄まじく、常在能力の助けで2点を2体に(若しくは3点を1体に)飛ばせる。

 

f:id:takewithwater:20190422120618p:plain

 3.5点

 文句のつけようのない赤最高のコモン。4マナ以下ならほぼ除去できて、おまけに占術が付いて来る。

 

f:id:takewithwater:20190422120741p:plain

 3.5点

 あっという間に手がつけられなくなる。早めに出ればマスキルだし、除去で支援すれば相手はゴブリンの軍勢に押しつぶされる。パンプとも相性が良く(ゴブリン式《密かな任務》の出番か?)、後半となっても要注意な生物である。上振れの可能性を秘めているので、早めにピックしよう。

 

f:id:takewithwater:20190422120749p:plain

 1.5点

 どうかなあ。まあ使えるとはいえ、スペル偏重デッキでも《呪文喰いの奇魔(WAR)》の劣化だ。スペルの少ないデッキにあってはアンプレイアブルに近いので、専用デッキが要る割に弱いカードだ。

 

f:id:takewithwater:20190422120756p:plain

 1.0点

 スペルデッキなのにスペルが足りないなら出番かもしれんが、プレイアブルぎりぎりだ。「ストーンブレード」(訳註:石鍛冶デッキの総称)の名前の割に取る気は起きない。

 

f:id:takewithwater:20190422120804p:plain

 4.0点

 デカくてダメージを通すうえ、手札の弱いカードをサイクルできる。大した4マナなので流すなんてとんでもない。

 

f:id:takewithwater:20190422120814p:plain

 3.0点

 クロンチ(訳註:ペットフードブランド名でもある)!おかしな名前だが実に強く、どんなアグロでも活躍する。ブロックに関しては制限がないので、こいつ相手に突っ込んでいくのは馬鹿だぞ。

 

f:id:takewithwater:20190422120823p:plain

 1.0点

《ナヒリの石刃》に同じく、スペルデッキで使うかもしれんし、超絶前のめりデッキにいざとなれば入るかも。

 

f:id:takewithwater:20190422120832p:plain

4.5点

 最低4/4飛行であり、他の能力も有能。タフ1のアタックを止め、PWはアタッカーに変ずる。ゲームがもし長引く事態になっても、4/4飛行の2体目が追加される。セット有数のボムなので、引いたら叩き付けろ。

 

f:id:takewithwater:20190422120840p:plain

 1.0点

 使い道としてはPW相手のサイドだが、アグロのフィニッシャーにありかも。既にアド取ったPWに除去とはどうかと思うが、ウギンやリリアナは一刻も早く落とさねばならん。

 

f:id:takewithwater:20190422120848p:plain

 3.5点

 セットのお陰で輝いてるな。層が厚く赤で最高のアーキなので、早め早めにピックする。赤青スペルが奇麗に組めてるときなら、《ヤヤの挨拶(WAR)》よりも優先することさえあるかも。

 

f:id:takewithwater:20190422120857p:plain

 3.5点

 ちょいと強すぎて好みじゃないな。3マナで小悪魔を2体生み出すのは十分すぎるが、悪魔の契約と呼ぶほどではない。増殖と組めば3体目も出せそうだし、トークンは(ティボルト本体も)《心火(WAR)》の種として最適だ。よほどのアグロじゃない限り使えるし、赤黒生贄なら猶更だ。

 

f:id:takewithwater:20190422120906p:plain

 3.0点

 パンプのお陰でカードパワーが高い、後半になっても相打ち取れるからな。これもまた生贄の種としてピッタリであり、赤のテーマは層が厚いなあ。

 

f:id:takewithwater:20190422120914p:plain

2.0点

《山頂をうろつくもの/Summit Prowler(KTK)》と比べれば段違いに強い。とはいえこの環境の赤の方向性に合致してないので、通常よりも評価を下げてつけた。フォーマットを考慮に入れるに、赤の2大アーキであるスペル/生贄とシナジーしないのはね。

 

コモン5選

5位:《心火(WAR)》

4位:《アン一門の侵略者》

3位:《怒り狂うクロンチ》

2位:《呪文喰いの奇魔(WAR)》

1位:《ヤヤの挨拶(WAR)》

 赤には2つアーキがあるが、どちらも良さそうだ。単体で強いカードがあれば、アグロを支援するカードもあるので受けが広く強い。狙う色として良さそうなので、ドラフトで選ぶには間違いない。