War of the Spark Limited Set Review: White By Luis Scott-Vargas
アジャニの群れ仲間
2.0/3.0点
単体でも最低限使えるし、1,2枚ゲインカードを積めることもあろう。それが3以上(それも何度もゲイン出来るカードなら猶更)ともなれば大化けする。2マナ2/2は腐りにくいしな。
戦地昇進
1.5点
昇進は望めなさそうだ。沢山おまけがくっついているが、上司の要求はデカいと思うがな。バットリが足りなければ持って来いだが、この手のカードは入って0~2枚。それに2/2で4/4サイズを落とせないのはね。
規律の絆
1.5点
効果は派手だが、余り評価できない。こういうのが想像をいやにかき立てるカードなんだよな。相手の盤面6体をフルタップして致死ダメージ(若しくはそれに近い打点を叩き込みつつ10点以上ゲインする)を食らわすこともあるが、大抵は手札で腐りっぱなし。
これが生物や除去だったらと悔やんで負けそうだ、これ自身はゲームを構築できないのだから。《睡眠/Sleep》と比較すれば大分悪い。アタックを1度しか通せず、ゲイン出来るとしても睡眠なら返しのアタックがないのだからね。それに睡眠は環境によって上下する(高速環境なら強く、低速・除去の多い環境だと弱い)のを踏まえると評価は下がる。一応PW環境なのでその始末に役立つことはあるけど、大抵のPWは出て直ぐにアドを取ってくるので1枚使って落とすのも微妙だな。
総評としては、ゲームに勝ったりライフレースを有利に出来るカードではあるが、生物過多で除去が足りない場合にのみ使うぐらいだ。除去の多い相手にはサイドアウトするので、新時代の《踏み荒らし/Overrun(TMP)》だと勘違いしないようどうかキリッとしてくれ。
防壁の巨人
1.5点
ちょいと重すぎるので、サイドインするならバーンとか、規律の絆のような本体に通すデッキ相手だけだ。サイズもマナも不格好でメインには積み難いが、高マナ域の足りないコントロールデッキなら、この巨人も仲間に加えてやれ。
幸運な野良猫
1.0点
可愛いよね、弱いけど。タフ1たっぷりのアグロ相手か、群れ仲間が複数取れててゲインデッキを組みたいときに使うくらいか。3体くらい取れることもあろうが、本気で組むなら5体は要る。野良猫は要らない、脅威となるには群れを組め。
果敢な一撃
2.0点
1マナキャントリは腐らないので、デッキの空きを埋めるにはピッタリだ。WUやWRならスペルデッキが組めるので尚良し。雷のドレイクや呪文喰いの奇魔とのシナジーも望めよう。
神聖なる矢
3.0点
強力でケチのつけようもなし。大半の生物をサクっと除去可能。アグロだとブロック後にしか落とせないのでケチが付くが、それでも4/4をたった2マナで落とせる。
執行官のグリフィン
2.0点
勇んで使うカードではないが、往々にしてデッキに入る。レシオがコストに見合っているので、回避持ちとして5マナ域をガッチリ厚くする。強くはないが堅実だよ。
栄光の終焉
4.5点
4マナでは《騎兵呼集/Call the Cavalry》のちょい下位互換だが、以降はぐんぐん強くなる。6~7マナ域で最高に達するが、12マナで撃っても勿論すさまじい。この手のカードが何故強いかというと大量のマナで多大な効果をもたらす一方、4~5マナで詰まった状況でも一定の働きが出来るからだ。カードパワーに加え汎用性があるので、今セット有数のボムだ。
黒き剣ギデオン
4.0点
強力だが自衛できない、だから不運にも殺されたのかもな。攻めてる時なら相手はぺしゃんこだ…4/4破壊不能のアタッカーに加え毎ターン能力付与は抗しきれない。いずれは望むものを追放することになるが、その頃には相手は気息奄々だろ。大した3マナなので、間違いなく初手級。とはいえ受けに回った時には役立たずなので、ボムには一歩及ばない。
ギデオンの犠牲
0.5点
1:1交換できるかも怪しいし、アドが取れるとは思えない。膠着した盤面で大量のアタックをいなす場面もあるかもしれないがレアケースなので、大概はディスアド止まり。
ギデオンの勝利
3.0点
いつもならエディクト系は(相手が選んで生物を生贄にする効果。悪魔の布告に因んで名づけられた)好かんのだが、これは毛色が違う。コンバットに参加した生物から選ぶので5/5は1/1を盾にして生き残れない(1/1はコンバットに参加しないからね)。2体以上がアタックしてきても、小さい方をコンバットで落としておいてから、ダメージ解決後に打てばデカい方も巻き込める。ダメージは受けるが、除去は痛みに値するだろ。神聖なる矢からちょいと下がるが、依然強力なカードだ。
永遠神オケチラ
5.0点
5マナ6/6相当の優良ボディ(二段攻撃はバットリとのシナジーやダブブロを困難にするので6/6よりも実際強い)に加え、実質除去不可能で後続をガシガシ生み出すって?乗った!セット最強の1枚なので、引いたら叩き付けろ。2パック目初手に見えたら色を即切り替えるよ。
奉謝の亡霊
1.0/3.5点
単体では雑魚だが、増殖シナジーは豊富でピックには困るまい。シナジー先が2枚もあれば上等、3枚を超えればデッキの核になる。+1/+1カウンターが欲しいところだが、PWの忠誠度カウンターも選択肢に入るぞ。
狼煙上げ
1.0点
5マナ2ドローは重いし、PWが4枚程度なければ2枚引くこともままならない。デッキの強いところを引ける場合もあるので、クソ強PW1枚、他にプレイアブルPWが数枚あるなら積んでも良い。とはいえ1T費やすほど重いので、序盤をしっかり支えられなければノロノロしてらんないぞ。
鉄覆いのクロヴァド
1.5点
俺も《賽銭ガニ/Wishcoin Crab》の活躍を思い出したんだけど、こいつもPWへの金城湯池になれそうだ。今環境はラヴニカのギルドより遅くなりそうなので、カニの2.0点から下げて1.5点とした。
法ルーンの執行官
3.5点
これほどのタッパーは久しく見てなかった(このセットは他にもクソ強コモンが揃ってるのは面白い)。タッパー自身は寝かせらないので、「タッパーで相手のタッパーを寝かす」クソゲーにならないのは良いな。軽いマナで相手のデカ物(動員でデカくなったゾンビトークンが駄目なのは痛いな)を寝かせ、後続のよりデカい生物も続いて対処できる。軽いので2枚まではノータイムで採用、3枚目でさえ使用に耐える。
ロクソドンの軍曹
1.5点
一見強そうだが大したことない。4マナ3/3は平凡、警戒を自身や自軍に付与するのも微妙。4マナ埋めに過ぎないので、使って嬉しいカードではない。
間に合わせの大隊
2.0点
生物たっぷりのアグロなら活躍できる。1回誘発すれば十分だし、2回目があるなら大したものだ。
目的のための殉教者
2.0点
能力持ち熊はプレイアブル。PWや+1/+1があれば価値は上がる。チャンプしてPWの奥義をちらつかせることでアタックを牽制できるのなら、名前に負けぬ働きだ。
バルヘリオンⅡ
3.0点
8マナかかって複数(デカ物)タップを要するにせよ、それでも使える。ワンパンすればゲームエンドだし、この環境は8マナが論外な速度とは思えない。アグロには入れたくないが、コントロールやミッドレンジなら有数のフィニッシャーだよ。
飛びかかるオオヤマネコ
2.5点
受け身デッキには積みたくないが、アグロにはうってつけ。「自ターンのみ先制攻撃」はこれから増えそうだな。分かりやすいじゃん。
牢獄領域
3.5点
軽い除去に占術つき?頂戴!堅実そのものなので、デッキを選ばない。
翼の結集
1.0/2.5点
デッキは選ぶが、適切に組めば千人力。2マナで一斉に+2/+2とアンタップを付与するのは素晴らしい。使うなら8体以上飛行が欲しい処だな。信頼あるペガサスとのシナジーは特筆すべきところで、1枚で飛行2体分カウントできるな。
戦乱のラヴニカ
1.5点
単色ばかりならメインに入れて良いかも。多色に溢れた環境だから、除去先には困らない。サイドカードとして有能ではあるが、ちゃんと見極めること。相手のデッキがどれだけ多色に寄っているかでサイドの正否が決まるからな。
立ち上がる民衆
3.0点
デッキに生物/PWが大量に入っていれば、こいつは仕事を果たす。PWはそんなに場持ちが良くないので、こいつのサイズをささっと上げてくれる。
一騎打ち
1.0点
駄目じゃね?相手の最強生物が無傷なので除去して頼りないし、互いに生物を唱えられなくなるのも大したおまけじゃない。構築はともかくリミテでは無理そうだなあ。
陽刃の天使
3.0点
大分重いので序盤にはピックしたくない(重いカードは状況が限られるので、軽いカードからドラフトは始めたい)。とはいえ場に降り立てば状況を変え出し、パンプとのシナジーはバッチリだ。コモン除去であっさり死ぬ場面もあろうが、この能力の組み合わせはゲームを支配出来るよ。
盾魔道士、テヨ
2.5点
盾の要件として、その価値は何を守れるかに拠る。強力なPWへの壁になれるなら完璧だが、フィニッシャーが居なければ君の胸を砕くだけだ。呪禁とタフ6相当を供給してくれるので、適切なデッキなら大した3マナにもなれようか。
テヨの光盾
2.5点
このセットの事情も踏まえれば、予想より強そうだぞ。増殖環境なら;1/+1カウンターは額面以上の価値があり、増殖以外にも有効活用のしようがある。飛行ともシナジーでき、単体でも最悪1/4としてPWへの壁となる。注意してほしいのは防衛を持っていないところ、カウンターを沢山乗っければ殴り出せるぞ。
高名な弁護士、トミク
3.0点
土地うんぬんは無視していいので、2マナ2/3飛行で評価。ダブシンとはいえ、上等な能力。
立像崩し
2.0点
こんな強い茶割りあるかい?一風変わっており、3マナタップ呪文でありながら茶を対象にすればキャントリ粉砕となる。パルヘリオンをこれで叩き割るのはグロいし、そうでなくともブロッカーの要を寝かしたりアップキープに土地を縛るのにも使える。
信頼あるペガサス
3.5点
《ペガサスの駿馬/Pegasus Courser》のような1/3から2/2にレシオが変わったのは大きい。ペガサスよりアグレッシブになり、本体とPWをガンガン攻め立てる。アグロに最適で他のデッキでも仕事があるが、純粋コントロールでは手が出しにくいかな。
放浪者
2.5点
相手にデッキによって全くの死に札からぶっ壊れにまで強さが激しく変動する。デカ物満載の相手なら盤面を骨抜きにし、とんでもないニコイチをやがて果たす。半面腐ることもあるので、除去が足りないのでもなければサイド要員かな。あるかどうかはゲームが始まらないと分からないが、火力から生物を守れるのは有益なオマケだな。
放浪者の一撃
3.0点
出来た除去だし、セットの事情を踏まえれば除去の中でも上の方だ。とはいえコモンが粒揃いなセットなので、ベストコモンというよりは上出来止まりだが。増殖の箇所もそこまで気にしてない…働くデッキもあればシナジーのない場合もある。それでも十分だよ。
戦地の金切り声上げ
2.5点
軽い生物に重い起動能力ってのは、どのタイミングでも活躍するもんだね。これも多分に漏れず、強い小粒であり後半はマナの使い道にもなる。アグロが最適にせよ、2マナ圏が欲しいならどのデッキでも使えるよ。
コモン5選
5位:戦地の金切り声上げ
4位:放浪者の一撃
3位:神聖なる矢
2位:法ルーンの執行者
1位:信頼あるペガサス
白はいつも通りアグロ寄りだが、十分な除去があるのでコントロールを組む余地はある。除去の高品質さには注目だ…環境は低速寄りになるだろうし、PWはそれに拍車をかける。